こもった音・声を聞きやすくクリアにするFinalCutProオーディオフィルターエフェクト
19,995views/投稿 2014-07-06/更新 2019-04-30狭い会議室でマイクを使って行われた会議やセミナーなどの音のこもった声は聞きにくく、モワッと大きな音になっていて話している人が何を喋っているのかクリアに聞き取るためのオーディオフィルタをいろいろ試してみました。
マイクに近すぎたりしてボリュームが大きすぎて聞き取りにくい声や、広いホールでの講演などエコー気味な音でも同様に聞きやすくなるエフェクトだと思います。テープ起こし音源などの場合も重宝するでしょう。
ハイパス・フィルタを適用
FinalCutProで音源も編集したりしますが、オーディオのエフェクトでどれが適しているか探っていたところハイパスフィルターでの修正が一番効果的でした。
デフォルトでは周波数が8000になっているので、これだとかなり音量自体が小さくなってしまうので、この辺りは録音された音次第ですが、2000くらいに下げると音も小さくなっているものの大きくなり、聞こえるレベルかつ聞きやすく声がクリアになりました。
そして、音が小さくなっているのを引き上げます。単純にdBを大きくしました。FinalCutPro左下の①をクリックして音量を調整できるピンクのバーを出します。②の一番右側をクリックするとタイムラインの音源の高さが高くなります。これでピンクの音量バーを上に上げて③0dBから12dBのMAXまで上げることで音量が大きくなります。
イコライザーやEQをいじって高音・中音を大きくして、低音を下げることによっても聞きやすくなりますが、このハイパスフィルターで試した結果が最も聴き取りやすい声になる効果を感じました。何か感覚としてはローパスフィルターのような気がしますが、逆でした。録音状態にもよりますのでいろいろ試してみてください、といってもたくさんフィルターがあって、しかも声をクリアにするなんて名前のフィルターがないので困るのも現実ですから今回説明したハイパスフィルターで聞いてみてください。